先生の備忘録

2020年、大学院に行きます。

中学校・国語科を研究するブログ

話し合い活動について思うこと。

「月間国語教育」7月号を読んでの感想など

特集「話す・聞く・話し合う力を育てる学習過程と授業づくり」

どんな授業形態にするか、どんな集団形態にするか、どんなツールを使うかといった(省略)外的側面に加え、どのような問いや課題を立てていくか、その解決や実現を導くには、どのような内容知や方法知を提供したらよいかといった内的側面に着目すること(松下、2016)が鍵となる

(p.5より)

これは当然、話し合い活動をする際に考えていかねばならないこと。外的側面は考えざるを得ない(ここを決めないと授業が何も進まない)が、内的側面はよくよく熟考したい。私の場合も、研究授業ということで話し合い活動を行ったが、振り返ってこうした内的側面の不足感はかなりあった。
話し合いにしろ、作文にしろ、表現する内容が個人の中に充実しているかということは重要なことで、ここを満たさずに話し合いや作文を実施すると、非常に内容の薄い「右へ倣え」的な意見表出にしかならない。


今回一番納得したのは、長谷浩也氏の提言「指導プラン作成の前に必要なこと、それは『教材研究』」。「読むこと」「書くこと」の教材研究に比較して、「話すこと聞くこと」、「話し合い」そのものをどのように指示するかを示した指南書は少ないのでは、という指摘で、また、そうであるからこの場合の教材研究とは「話し合い例」の研究を行うことに着目している。

重要なことは、話し合い例中にある「話し合いを活性化するセリフ」や、逆に「話し合いを妨害するセリフ」を生徒にどのように確認させるかということだと思う。

そして、自分の実践を振り返って失敗したなと思うのは、こうしたキーとなるセリフには話型として使ってほしいものと、例えば論理的思考の賜物で出てくる優れた、重要なセリフという二種類があって、ついどちらも気づかせたいあまり、整理不十分なまま生徒に確認させてしまったことだ。

話し合いそのものを学ぶのであれば、潔く話型に集中させた方が良い?のかもしれない。ちなみにここでいう話型とは、例として「私も○○さんの~~という意見に賛成/反対です。」とか「○○さんの~~は良いと思いますが、××の点で課題があります」だとか、話し合いが脱線した場合に抑止する「待ってください、今は~~について話し合っています。」だとかそういったものだ。


さて、もう一つ、話し合い活動はiPadと相性が良い…と多くの指南があった。
というのも、読解の道筋や、作文の作品は後に残るものだが、話し合いの場合はそうでない。よくできたと思っていても本当にそうか当人には判別しづらい。そこで、例えば、2グループで組ませて、話し合いを実施するグループと話し合いをiPadで撮するグループでペアにし、話し合いが終わったところで、録画を振り返りながら観察グループが助言する、実施グループが助言や録画を参考に気づきを得る、という活動ができると思う。
残念ながら、私に当時そのやる気が出なかった(!)のと、学校で用意されているタブレットが不人気で誰も使っていない(使い勝手が悪い)という環境から、あきらめてしまった。


最後に、今日の学びを得て次に行いたいことを以下に列挙する。

  • 学習指導要領案の「話すこと・聞くこと」に関する部分をちゃんと理解する。
  • 中学校国語の教科書で扱う「話し合い活動」の「話し合い例」を集めて比較する。
  • 光村図書の国語教科書の小1~中3までで話し合い活動の取り上げられ方を比較する。